バフェットが最も注目している株式市場時価総額対GDP比
スノーボールです。
昨晩は金曜日ということもあり、力尽きてしまって、くだらない言い訳ポストしてしまってすみません。
本日は、かのバフェット翁も注目している株式市場時価総額対GDP比についてです。(ウォーレン・バフェットは投資の世界では神様と言われている人おじいちゃんで、詳しくは下のWikipeidaを参照してください。)
本日はこの記事です。
The percent of total market cap relative to Gross National Product?
この記事も先日(当然会社で勤務中に)読んで大変感心しました。会社に行くと知識が増えていきます。会社って本当に素晴らしいところです。
さて、その内容ですが、長期的に米国のGDPと米国株式市場に上場している全企業の時価総額というのは関連性がありそうだというところから議論がはじまります。論より証拠ということで、以下の図は1970年から今日現在までの米国GPDと米国に上場している上場米国企業の時価総額(以下、株式時価総額)を時系列を示します。
2013/11/29現在はGDPは16.9兆ドル、株式市場は19.2兆ドルですね。長期的トレンドを見ると、基本的には株式時価総額がGDPを多少下回る水準で推移していますね。株式時価総額がGDPをう上回る水準なのはITバブル、2007年頃のクレジットバブル、そして現在ですね。
では、このような株式時価総額とGDPの関連について定性的に考えてみましょう。この関連は、次のような点を考慮することに理解できるのではないでしょうか。
- 株式時価総額は企業収益と期待に依存する。
- 企業収益の成長率は、好況期、不況期で大きなばらつきがあるが、長期的に均す(幾何平均で平均を求める)と年率6%程度である。
- 長期的に見ると、長期的な企業収益の成長率というのは長期間の経済成長率に近いと考えられる。(米国の経済規模と言うのはGNPで図られるが、GDPとの差がほとんどないので、便利のため本計算ではGDPを代用する)
次に、株式時価総額/GDPのパーセンテージをみてみましょう。
この図から最低値と最高値について注目してみましょう。1982年には深刻な景気後退により、企業収益の成長率が低迷し投資家を絶望的にさせた結果、株式時価総額・GDP比が35%と最低を記録しています。 一方、ITバブルにより、株価が高騰したことを受け148%を記録しています。
この最低の次期と、最高の次期に投資した場合のリターンについて計算してみました。
投資期間1982/1/1~2013/11/29(ただし、平均を出す際に用いる期間は34年間)
投資対象:S&P500インデックス
平均年率リターン=8.45%(*ただし、配当は含まない。幾何平均であることにも注意)
投資期間:2000/1/1~2013/11/29(ただし、平均を出す際に用いる期間は14年間)
投資対象:S&P500インデックス
平均年率リターン=1.48%(*ただし、配当は含まない。幾何平均であることにも注意)
株式時価総額/GDP比が最低ケースの場合のリターンは垂涎もののハイリターンですね。一方、株式時価総額/GDP比最高ケースはマイナスにはならないものの、債券投資していればよかったというような結果ですね。
最善のケースと最悪のケースについて見た上で、ではどのような水準の時には買いでどのような時はうりなのか教えてくれよという声が聞こえてきそうなので期待にお応えいたします。リンク先のGuruさんらは、グラフから以下のように結論づけています。
比 = 株式市場時価総額 / GDP | 株式市場価格水準 | ||
比 < 50% | 非常に割安な水準 | ||
50% < 比 < 75% | 幾分割安な水準 | ||
75% < 比 < 90% | 妥当な水準 | ||
90% < 比 < 115% | 幾分割高な水準 | ||
比 > 115% | 非常に割高な水準 | ||
現在の株価の水準は114%であり、幾分割高な水準に当てはまるものの、あと1%増加することにより非常に割高な水準に突入するという状況です。2007年のピークアウトが110%の水準からの下落であったので、いつそういった自体が起きてもおかしくないような状況にみえますね。
で、お前はどうしてんだって? はっははは、秘密です。
では、本日はここらでお暇いただきます。 おやすみなさい。
パンローリング
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